はじめに
もうすぐ4月ですね!
今年からいよいよ新社会人という方、特に
①自分は自己肯定感が低い
②メンタルが強い方ではない
③失敗したくない
という方に向けて、当時の自分が悩んでいたことと、今時点の考えを話してみたいと思います。
新入社員時代に悩んでいたこと
楽しみ < 圧倒的不安
私が新卒で入社した会社は、大手のプラントエンジニアリング会社でした。大学を出て初めて上京した私は、慣れない一人暮らしの準備や、お金•行政関係の書類対応にバタバタしていました。
いよいよ迎えた入社式。みんなの顔が優秀そうに見え、新入社員代表で挨拶している精悍な顔つきの同期を見て、さらに不安がかき立てられます。
研修では、私の苦手なグループワークがたくさん用意されていて、その度に優秀な同期の実力をまざまざと見せつけられます。
3ヶ月の研修を終えて、いよいよ部署への本配属。 部署のフロアに案内されてみると、みんな仕事に打ち込んでいて、たくさんの図面と格闘しています。そんなのを見ている間に、隣のグループの上司から一言。
「君は一番厳しいグループに配属だから。」
嫌な感覚がしつつも自分の上司に挨拶に。ここから約4年、この上司に泣かされつつも、技術者として大きくしてもらうことになります。
もろく崩れた自信
入社前、自分は研究や就活を比較的上手くまとめられたこともあり、会社でもある程度はできると思っていました。
ただ、確固たる自信があったわけではなく、特に理系的なセンスについては、全く自信がありませんでした。
嫌な予感は的中しました。配属後1年間は全く使い物にならず、ミスも多く、その度に少しずつ自信を失っていきました。
当然、私も何もしなかったわけではありません。平日だけでなく土日も仕事の勉強をしたり、自己啓発本を読んで実践したり、コーチング講座を受けたりなどなど、とにかくいろいろやってみました。
ただ、図面を書いても書いても上司からは真っ赤に訂正される。そんな日々の繰り返しでした。
精神的にも追い込まれ、今振り返っても危ない状態でした。
逃げの転職?
そんな日々が続き、いつしか転職のことを考える時間が増えました。
早期の転職には逃げのイメージがありましたが、試しに転職サイトに登録してプロフィールを入力すると、確かにたくさん会社が出てきます。でも、今の会社より条件が良いものは見当たらず、逃げ場すら立たれた気分になります。
(エンジニアと入力すると、SE的な業種がたくさん出てきて、いまどき機械エンジニアは需要がないんだ、、、とさらに落ち込むこともありました)
今の会社にいると精神的にすり減っていき、転職すると、そのまま転げ落ちていきそうな不安で動けない、そんな板挟みで追い込まれました。
コロナ禍によるテレワークと、自分と向き合う時間
そんな時、新型コロナウイルスが猛威を振るい始め、私の会社もテレワークを余儀なくされるようになりました。基本的に家から出られないので、自然と一人で考える時間が増えました。
考えれば考えるほど、今まで自分が何も考えずに外圧だけで生きてきたことがわかってきました。当時考えていたことを振り返ってみます。
自分にとって好きなことは何か?
笑われるかもしれませんが、当時の私は、自分は何が好きで何が嫌いかすら自信をもって言えなかったのです。
好きなことというのは、理由を完全に言語化できないけど、それをやっていることでなんとなく落ち着く、前向きな気持ちになれる、もっと知りたくなるというようなものだと思います。
しかし当時の私は、何かを好きといった瞬間に、「それにはいくらでもお金をかけられる」や、「それに関しては努力を苦と思わない」といった条件が付いていないと、好きなものだとは言えない、というような気がしていました。
言い換えると、他者に好きの程度が並外れていることを説明できないと、好きという資格がないと勘違いしていました。
ただ今はそう思いません。好きなことというのは完全なる一人称視点、かつ相対的な視点でよいと考えています。
仕事の中ではこれが何となく楽しめる。この分野については結果だけでなくプロセスも楽しい。これをやっている時間は機嫌が良い。
こういった自分の心の動きに目を向けて、気づいてあげる目を養うことが何より大事です。
この自分を見つめる視点というのは、私のように苦手な人にとっては意識しないとなかなか慣れません。下記のような本を読んでみるのもよいかもしれませんね。
得意なことと成功体験
得意なことというのは、成功体験に紐づくものだと思います。
✓ 筋トレをすると比較的すぐ筋肉がついて、理想の体型になれた
✓ 昔から文章を書くのが得意で、小学校の読書感想文では代表に選ばれたことがある
✓ 意識はしていないが愛想がよいらしく、周りの人から好かれることが多い
こんな小さな成功体験なら、1度はどこかで経験しているのではないでしょうか。
でも、じゃあ挙げてみて、と言われると思い出せない。
あるいは、あるけど自分より得意な人がたくさんいる気がして、得意とは言いきれない。
当時の私もそんな状態でした。
これまでそんなことを考える必要に迫られなかったこと、そして何より、自分で何かを決めてやり遂げるという経験が少なかったことが要因だったのだろうと今では考えています。
自分で何かを決めてそれをやる。当たり前のことですが、決断する体力のない人にとってはいやな作業です。そして、勇気を出して自分で何かを決めて進めてみると、多くの不安が襲ってきます。
▪ 失敗して恥をかき、自尊心が傷つく不安
▪ 決めたことを誰かに非難される不安
▪ 誰かに負ける不安
▪ 失敗前の状態には戻れないのではないかという不安
もしこんな不安の嵐の中でも成功したら、きっと絶対に忘れられません。
最後までやり遂げられたら、より一層忘れられないでしょう。
仮に最終的に誰かに負けたとしても、自分の立ち位置はわかります。
つまり、覚えていない、自分より得意な人がたくさんいる気がする、という考えにはならないはずです。
この経験値が当時の自分には不足していました。
自分のキャパの大きさを知る
社会人になると、自分の同世代だけでなく、父親と同世代、あるいはそれ以上の人と関わっていくことになります。
私の印象では、上の世代の人ほど特にバイタリティがすごい人が多くて、自分の貧弱さに心が折れそうになっていました。
今思うと、生存者バイアスがかかっている(上に上がる過程で選別されていく)、経験を積むことで同じ出来事でも使うリソースが少なくて済む、といった様々な要因があるので、自分との差に絶望までする必要はないのですが、当時はそんなことまで気が回りませんでした。
(もちろん若いときからすごい人もたくさんいます)
そんなこんなで自分を追い込むようになると、スマホのバッテリーと同じでエネルギーが切れてきて、自分の状態が変化してきます。自分が考えるイメージを図にしてみました。

1番上の充実・投資フェーズが、最も望ましい状態です。心身ともに充実していて、多少のストレスにも耐えることができます。自分の場合、これくらいであれば、旅行やおいしい食事などでストレスを発散することができます。
2つ目の維持・防衛フェーズは黄色信号です。疲弊が強まり、土日に回復しても平日で使い切ってしまい、貯金が作れない状態です。また、ほかの方法でストレスを発散することができなくなり、常に仕事に追われているイメージが残ってきます。
そして、3つ目の枯渇フェーズが危険状態です。この状態だと、最終的には回復する気力すらなくなってきます。また、認知機能が制限されて自分の本当の状態を認識することができなくなります。さらに、バッテリーと同じで過放電のし過ぎで電池が傷むので、長期休暇で充電しても100%まで回復しなくなります。なので、こうなる前に手を打つことが大事です。
キャパの回復と容量拡大
自分のキャパの現在地がわかったら、次はどうするかの戦略を立てます。今の私の考えは下記のとおりです。
①キャパの管理は誰にも口出しさせない
②ストレスは、他の方法で打ち消すことはできないが、忘れることはできる
③キャパの大きさは、体力・経験と相関する
まず大前提として、キャパは自分のコンディションを左右する、極めて重要なものです。その管理を他人に握らせてはいけません。休む必要があると決めたら、必ず休むのです。
仕事のストレスを根本から解消するためには、仕事でうまくいくしかありません。ただし、すぐ解決しないストレスを抱えていると、脳のリソースが食われ、パフォーマンスに影響します。
なので、忘れる手段をたくさん持っておくことが大事です。私の場合の一例はこんな感じです。
✓ 紙に書き出す
✓ 人に話す
✓ 料理をして、それを食べる
✓ よく寝る
でも、やっぱりキャパが大きい人になりたい!という思いもあります。科学的根拠があるかどうか調べていませんが、所感としてキャパの大きさは、体力・経験(特につらい経験)と相関する気がしています。
中でも忘れがちなのは体力です。精神と肉体は不可分で、体が疲れていたり、おなかが減ったりすると気分が落ち込みます。いろんな方が運動を推奨していますが、私は通勤を歩くようにしてから、だいぶ心が落ち着くようになりました。下記の本が参考になるかもしれません。
さいごに
まだまだ若造の私ですが、同じ悩みを抱える人に参考になればいいなという思いで書いてみました。
皆様のお考えもコメント欄にお寄せいただければと思います。


