はじめに
プラントエンジニアとしてキャリアをスタートし、今は国の研究機関で研究者をしている筆者が、経験上プラントエンジニアに多い転職パターンと、そのための戦略について考えてみました。
私はEPC出身なので、EPCから転職する目線で書いていますが、メーカーに勤められている、いわゆるオーナーエンジに所属している方などは適宜読み替えてご覧ください。
大前提
今から話すのは、自分の中で転職理由が腹落ちして、納得できていることを前提としています。
戦略だけ取り入れて転職後に「やっぱ違うな」とならないよう、しっかり確認してから取り入れてください。
パターン1:EPC×同職種(年収アップ型)
まずは王道の同業他社への転職についてです。この場合の転職の代表的な動機は、
が挙げられると思います。動機が自然なので、あまり注意点はありません。
基本的ですが、5W1Hを意識した整理が大切です。
why なぜその動機に至ったのか
when 入社後いつ戦力になれるか
where どの部署、どのプロジェクトで自分の役割を生かせるのか
what 自分の強み、会社に貢献できるアピールポイントは何か
how そのアピールポイントをどうやって業務に反映するか
それぞれに経験談をもとにしたエビデンスが必要になるので、自分の過去の仕事の振り返りを通じて、上記を整理しておくのがよいと思います。
また、今すぐ転職を考えていない人でも、上記の観点で少なくとも年1回程度は棚卸を実施しておきましょう。
パターン2:オーナーエンジ×同職種(バランス重視型)
次に、こちらも王道のオーナーエンジ側への転職についてです。よくある転職の動機は、
が挙げられると思います。
この場合、仮に②の理由が主だったとしても、なぜ業態を変えるのかについて説得力のある理由が必要です。
他のサイトでも言われていますが、転職を考えるきっかけがネガティブな理由でも、
必ず前向きな理由に変換するようにしましょう。
転職先の会社は、あなたを救うために採用するわけではありません。
あなたに戦力になってもらいたくて採用するからです。
例えば、
といった納得感のある理由があるとよいです。これを先ほどの5W1Hと織り交ぜて整理していきましょう。
ただし、ここで忘れがちなのが、「自分がどんな価値を提供できるか」という点です。
前向きな動機づくりに終始してしまって、自分がEPCで得た経験を使って何ができるかというアピールが薄いことが多いです。
自分が何ができるか、をきちんと言語化して伝えられるようにしておきましょう。
仮に、もしここで、
「○○の設計経験はあるけど、上司と一緒にやったもので、自分ができるとまでは言えないのではないか」
「○○の設計は一通りやったけど、社内にはもっと優秀な人がいたし、アピールにならないのではないか」
のように後ろ向きな理由ばかりが出てきたら、厳しいですが、それは転職が時期尚早なのかもしれません。
転職するには、自分の言葉で何ができるかを話す必要があります。
そのためには、自分の心に嘘をつかず、本心で話す必要があります。
1つでもよいので、自分はこれができるようになったと少しでも思えた段階で、転職を検討しましょう。
パターン3:異業種×異職種(キャリアチェンジ型)
最後に、異業界、異職種への転職についてです。
これは、ケースバイケースなところがあり、動機も人によってばらばらだと思いますので、
以下では比較的多い転職先のコンサルタント向けと、私が経験した研究・開発系を例に話を進めます。
コンサルタントの場合、転職の動機は、
研究開発職の場合は、
などが挙げられると思います。
両者の場合とも、なぜ業態を変えるのかという理由に加えて、自分がその仕事でなぜ戦力になるかについてのより具体的な説明が必要です。
おススメなのは、社内でそれに近い仕事、いわゆる社内転職をして、成果を出したといったストーリーです。
私は、
設計を一定年数経験 → 視野を広げるために研究開発担当を希望 → 一定の成果。結果だけでなくプロセスに充実感を感じるタイプと認識 → 大学で選考していた分野で再チャレンジしたい
といった感じでした。
社内転職は、理由づくりのためだけでなく、転職後のミスマッチを防ぐためにも是非お勧めしたいと思います。
転職後は社内文化の違いや、人間関係の構築などで一定程度ストレスがかかるものですが、異業種×異職種の場合はそれに加えて新たに業務を覚えていく負荷もかかるので、それなりに大変になることが予想されます。
個人的にも、完全に一緒でなくてもよいので、近い業務を転職前に体験できたのは良い経験になりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。感想、コメントがあればご連絡いただけますと幸いです。


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