はじめに
プラントエンジニアとしてキャリアをスタートし、今は国の研究機関で研究者をしている筆者が、大学時代を振り返って「しておけばよかったな」、あるいはしておいてよかったなと思うこと5つを厳選してみました。
思いのほか長くなってしまったので、記事を前編と後編に分けて紹介しようと思います。
この記事は後編となります。
一人で海外旅行する
外からの刺激による脳のオーバーフロー
前編では、内面との向き合い方について話を進めてきましたが、外からの刺激も大切です。
いろいろな本でも書かれていますが、海外を知る、特に一人で海外に行ってみることが、知見や価値観を大きく広げてくれると思います。
私は、学生の頃にニューヨークとワシントンに行く機会がありました。

行ってみると
などなど、とにかくたくさんの情報が雪崩のように入ってきて、そして処理しきれずオーバーフローしました。
この脳のオーバーフローが大切だと思っています。
オーバーフローは枠線を拡げてくれる
前編では今自分にあるものへの気づきや、考え方のクセをつけるといった、どちらかというとステップアップ的、静的な方法について紹介しました。
ただ、人生の醍醐味は、冒険によるダイナミックな転換、パラダイムシフトにあります。
私は自分が考えていたフィールドの小ささを実感し、こだわっていたことが些細に感じられ、憑き物が落ちたようにすっきりしました。同時に、自分もこのフィールドまでたどり着きたいという良いモチベーションにもなりました。
大学生は比較的長い期間休みをとれます。
貧乏旅行でもよいので、ぜひ一人海外旅行に挑戦してみてください。
もし、自分の目標とする業界があれば、そこの本場を見に行ってみて下さい。
そして、自分の限界を決めていた枠線が拡がる体験をしてみてください。
好きな分野を貪るように学ぶ
月並みですが、きちんと勉強しましょう。ただし、ここで言いたいのはテストでいい点を取ろうという意味ではありません。
自分の好きな分野に熱中するという意味です。
大学の講義はあくまで入門者向け
前編の内容に取り組めば、少しずつ自分が何をやってみたいかについて形が見えてくると思います。
例えば、自動車に興味をもって、エンジンの開発に携わりたいと思ったとします。
大学の授業では燃焼や材料力学、機械材料学など、関連する学問を学ぶことができます。
それらを学ぶことで、エンジンの仕組みや構造が理解できるようになっていきます。
でもそれと同時に、講義だけではわからない部分が大量にあることに気づくでしょう。
その気づきが、プロへの入口です。
大学の講義はあくまで入門者向けの、基礎レクチャーです。
広く役立つことしか、基本的には教えません。
なので、欲しい情報は自分から取りに行く必要があります。
大学の図書館は叡智の結集
大学にはたくさんのインフラがありますが、初手でおすすめなのが図書館です。

図書館には、英語の教科書や新書、論文集やハンドブックなどなど、とにかくたくさんの書物があります。
それは、その大学にいるからアクセスできるものです。卒業して社会人になれば、恩恵を得ることはできません。
エンジンの詳細についてフォーカスした書籍の中に、あなたが感じるギャップを埋めてくれる答えが隠されているはずです。
プロに会いに行く
大学には、たくさんのプロ(先生たち)がいます。
プロは、書籍の行間に記されている、いわゆる生きた知識を持っている人物です。
もし自分が興味を持った分野のプロがいたら、その講義後に質問しにいくなど、ぜひ積極的に質問・交流するようにしましょう。そして、あなたが感じた疑問をぶつけてみましょう。
また、プロは学外にも(むしろ)たくさんいます。
インターンなどで興味のある企業に応募する機会があれば、ぜひ積極的に参加してみましょう。
最前線では、問題の答えを誰も知らない
あなたが、もし幸運にも好きな分野の最前線にたどり着けたら、そこでは未知の問題がたくさん転がっています。
ただし、誰も答えを知りません。
ここから先は、未知を解き明かす、あるいは答えを導いて決めていく、高度な知的作業が待っています。
それはまた別の機会に書きたいと思います。
投資や税金など、マネーリテラシーを勉強する
最後に別方向の話をします。
最近では学校でも、お金を取り上げて授業することが増えてきたようですが、私が学生の頃は全く教わる機会がありませんでした。

源泉徴収票を見ても、額面から社会保険料と税金が引かれていることぐらいしかわからず、節約して、貯金する以外の方法を知りませんでした。
ですが、今はインフレの時代です。
仮に2%のインフレが続いた場合、36年後には物価は倍になります。
残念ながら給与はインフレ率に追随する保証はありませんから、貯金だけではなく投資も不可欠となります。
投資は時間が大きな要素なので、若いうちから始めていたかどうかが分水嶺となります。
社会人になると、将来がリアルに押し寄せる
社会に出ると、自分よりも年上の人と交流する時間が圧倒的に増えます。
すると、将来のことを考える機会が急に増えます。
学生の頃は遠い問題だと思っていた話が、急に自分のもとにやってきます。

どうやら、大学の同期が高い年収をもらっているらしい….
自分の口座残高を見て、さっそく転職を考える、これではまずいです。
昔は年収1000万がステータスでしたが、インフレの昨今、都内では普通の暮らしに1400万かかるという時代です。
自分が思い描く将来像に対して、いくらお金が必要か、を一度リアルに考えてみましょう。
そして、そのために今自分は何ができるか、逆算してみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。感想、コメントがあればご連絡いただけますと幸いです。
ちなみに、前編はこちらです。



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