はじめに
プラントエンジニアとしてキャリアをスタートし、今は国の研究機関で研究者をしている筆者が、大学時代を振り返って「しておけばよかったな」、あるいはしておいてよかったなと思うこと5つを厳選してみました。
思いのほか長くなってしまったので、記事を前編と後編に分けて紹介しようと思います。
この記事は前編となります。
自分が何者かを何となく知る
行きたい企業がわからない
私は地方都市で育ち、小・中・高と家の近くの公立に進学し、大学も家の近くの国公立を選びました。自分が届く偏差値の学部の中で、比較的興味があった航空宇宙をやりたいと思い機械系へ。
このようにあまり深く考えず、周りから見ても自然(に見える)ルートを選んできた人生でした。
そんな私は、就活で受ける会社をなかなか決めることができませんでした。
自分が行きたい業界や会社がわからなかったのです。

このとき、「自分の意志で大きな決断をしてきたことがない」
という現実を再認識しました。
自分との対話不足
何が原因だったのか後から考えてみたときに、ふと「自分が何者か」全く分かっていないことに気が付いたのです。
そして、それは自分との対話ができていないからだと考えました。
私ほどの重症患者だと、恐ろしいことに何が好きか、何が嫌いかということすら、考えてみるとよくわかりませんでした。
これを読んでいる皆さんは、そこまで重症ではない方が大多数だと思いますので、まずは、
・自分は何をしたいのか
・何が好きで何が得意か
・どういうときに前向きな気持ちでいられるか
・つらいとき何があれば頑張れるか
について考えを巡らせる時間をとり、自分との対話癖を付けるようにしてみてください。
重症患者向けの方法
私のような重症患者向けに、1つおススメの方法があります。
それは、「インプットと仮説検証」による客観視です。
今、自分という人間を、1つのブラックボックスなシステムだと考えてみましょう。
いま、この箱の中身が知りたいのですが、直接アクセスしようとしても前に進めません。
そんなときは、箱の中身ではなく、原因と結果の関係に着目してみましょう。

この箱にインプット(出来事)を何か入れると、アウトプット(感情)が出てきます。
例えば、
みんなと旅行→楽しい
一人旅行→なんか楽しめない
ブログを作る時間→楽しい
プレゼンをする時間→緊張するけど前向きになれる
苦労した製品が完成した→うれしいけどもうやりたくない
研究で仮説通りの結果が出た→充実感を感じた
のような感じです。脈絡なく、どんなことでもよいです。
これを繰り返すと、そのうちある法則が見えてきます。
・自分は誰かと考えを共有することが好きなんじゃないか?
・自分は結果が出るまでに時間がかかることは苦手なのではないか?
という仮説を立て、それを検証していくんです。

仮説は日記やノートなどに、書き残しておくとGoodです。
自分の言葉で語れるようになる
これをやっていくと不思議と法則が見えてきて、自分の感情と理由が紐づいていくようになります。
もちろん、機械と違って自分の価値観や考えは変わりうるので、あくまでこの時の自分はこういう傾向がある、という仮説で問題ありません。重要なのはこの対話のクセをつけておくことです。
このクセをつけておけば、内面の期待や不安、ストレスを可視化することができ、自分の言葉で何をやりたいか、どんな夢をかなえたいかを説明できるようになります。
ぜひ、試してみてください!
やってみたいけど怖いことにチャレンジする
私の場合は、留学やドクターに進むことが、「やってみたいけど怖いこと」でした。
結果が出なかったらどうしよう、就職できなかったらどうしようと思い、結局やらずじまいとなってしまいました。
なぜチャレンジできなかったのか?と後で考えたとき、失敗経験や成功体験の積み重ねがなかったことが要因ではないかと思いました。
小さく前向きな失敗から始める
当時私は、「社会人になると、学生と違って簡単に失敗できなくなる」と思っていました。
ですが、これは誤解でした。
周りの成功している人もそうでない人も、どちらも失敗自体はしていたからです。
ただ、失敗の種類や時期が違いました。
うまい人は、仕事の早期の段階で小さな失敗をしながら前に進めていました。
下手な人は、最初はうまく進めているように見えますが、後で大きな失敗をしていました。
つまり、小さく前向きな失敗はむしろ歓迎すべきトライ&エラーなのです。

「そんなことを言っても、失敗は怖いし、評価も落ちるからできれば避けたい」
と当時は思っていました。
頭でわかっていても失敗が怖くて動き出せない、そんなときに、成功体験が重要となります。
魔性の成功体験
成功体験は魔性の味です。
一度成功すると脳の報酬系回路が働き、ドーパミンが分泌されて、「やる気」や「快感」が生まれます。そして、それを求めて何度でも繰り返すようになります。
この性質を、失敗への恐怖の克服に活用するのです。すなわち、
小さい失敗→成功という必勝パターンを、とにかく繰り返す
んです。これを試すときに重要なのは
ことです。
例えば、
・朝起きたらすぐ顔を洗う習慣をつける
・おいしく作れるまでオムレツを作り続ける
・無回転シュートが蹴れるまでシュート練習を続ける
など、本当に何でもよいです。
少しずつ大きなことにチャレンジできるようになっていく
これを続けていくと、少しずつ大きなことにチャレンジできるようになっていきます。
当時の私はこの積み重ねが足りず、いきなり大きな決断をしようとしてうまくいきませんでした。
社会人になると、大きな決断のタイミングが何回か訪れます。チャンスの女神は前髪しかありませんので、好機を逃さないよう、ぜひ、試してみてください!
まとめ
いかがでしたでしょうか。感想、コメントがあればご連絡いただけますと幸いです。
ちなみに、後編はこちらです。




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